さあ、前回は「会社で使われるビジネス用語•オトナ語のまとめ①」ということで、日本人らしいことばシリーズをまとめてみました。
今回はまさにオトナ語の醍醐味の「カタカナ篇」をお送りします。
オトナはカタカナが大好きなんです。
カタカナにしなくていいものもわざわざカタカナにするんです。
そして、その使い方もまたデリケート!
とりあえず、その波に溺れてみて下さい。
カタカナ基本編
•リスケ
リ・スケジュールの略。予定やアポイントを組み直すこと。
「明日の会議明後日にリスケしといて!」
•NR
ノーリターンの略。直帰と同義。
ホワイトボードにNRと書くときの背徳感はたまらない。
「ごめん、俺今日NR(エヌアール)だから!」
•キャパ
ある場所に入る人数•容量であったり、ある人物の仕事量の限界値を表す。
前者は「大きい小さい」で後者は「広い狭い」と言うので活用には注意が必要である。
また、時に人の寛容度を表すこともある。
「会議室のキャパどんくらいだっけ?」
「あいつこんなんで怒るなんてキャパ狭いなあ。」
•グロス
色々なものを込み込みの総額、送料を指す。
見積でいえば、経費や送料•梱包費等も含めての意味。
•クロージング
ビジネスや営業活動において、顧客と契約を締結することを意味する。
また、何らかの行為•取引が収束を迎えることを言う。
「そんな案件ささっとクロージングさせちゃえよ!」
•マター
その仕事が誰預かりなのかを意味する。
○○マターのように使われ○○には人の名前以外に、部署名や会社名が入ることもある。
「その案件、実際は誰マターなの?」
•スキーム
仕組み。以上
•アジェンダ
議題。時にプレゼンなどでは目次のことをアジェンダと呼ぶ。
政治政党のうさんくさい「アジェンダ」とやらは行動計画を指す。
•エビデンス
証拠・根拠のこと。
「これ、エビデンスとして取っといて!」
•フィックス
仕事の内容や行動、スケジュールを最終確定すること
「契約書、向こうとその内容でフィックスしたの?」
•アテンド
同行•案内•立ち会いなどを指す。
そんなに難しいことではないのに、それっぽく言うことでさも難しい仕事をしてるかのようにふるまう語。
また、近年では某店に「同伴」することをこう言う人もいるとか…
「ごめん、これお願い出来る?アテンドがあってさ。」
•ゴー
「オーケー、じゃあそれでゴーしちゃおう」
•テンパー
=10%。
「いっパー、にパー、さんパー、よんパー、ごパー、ろくパー、ななパー、はっパー、きゅうパー、テンパー!」
•バッファ
何かを進捗させる時、余裕をみておき、その余白•余力の部分をバッファと言う。
また人の役を言うこともある。
「この工程では中二日ほどバッファを見ております。」
「彼女は初アサインだから、君がバッファになってやりなさい。」
•バーター
先方と交換条件が成り立っている状態。
今さら聞けない、そんな用語の一つ。
「これバーターじゃなきゃダメじゃん!」
•プライオリティ
優先順位と言えばよい。
活用の仕方はプライオリティが「高いor低い」
•ペンディング
ちょっと後回しで!ってところ
•マスト
仕事の重さを指す。マストといわれたときの重要度は高け、やらねばならぬことである。
•ベター
「ベター」とは「できれば反映してほしい要件」という意味。どちらかといえば、といったニュアンス。
但し、役職者の発した「ベター」は「マスト」と変換して解釈しないといけないのは心得ておこう。
•ボール
先方とのやり取りの中で、質問や意見を投げ合うが、その今現在の担当者を指す。
やり取りをキャッチボールになぞらえているが、ボールといってもばくだんゲームのばくだんみたいなもんで、なるべく手元に持っておきたくないのが実情。
大抵の場合どちらに行ったかわからなくなるが、
そういう時は「向こうにボールがあります」と言っておけばOK。
(但し、そのあと即刻向こうに投げること)
「あの案件って今誰がボール持ってんの?」
もはやなんだかわからないシリーズ
•マンパ
マンパワーのこと。マンパワーとは人手、つまり目的遂行に必要な人員数を指す。
「あとはマンパワーが足りていれば…」
•MTG
meetingの略
•ASAP
as soon as possible!の略。
マジできる限り早くの意。→なるはや
読み方はエーエスエーピー、アサップなど。
「この仕事アサップでよろしく!」
•FYI
for your informationの略で「ご参考までに」の意味。
情報共有のメールなどで、文頭文末、件名などに付けられ返信不要であることも意味する。
•PCB
please call back
「アトデデンワクダサ〜イ!」
•γ-GTP
健康診断のたび、我々を震え上がらせる肝機能の正常度を計る数値。
この数値に異常が出始めたらもう立派なサラリーマンだ、。
たまにこの数値が異常であることがステータスだと勘違いしている人間もいる。
「俺毎日飲み歩いてるのにγ-GTP異常なしだったよ。」
testaro後記
いかがだったでしょうか。
私は基本的にカタカナ語や専門用語反対派です。
たまにいますよね、こういうカタカナ語をまくしたてて高圧的になる人。
新人君がこんな人にであってもひるんではいけません。
そういう人は、簡単なことを難しそう風に言うのがお得意なんです。
そもそも、難しいことを簡単な言葉で言うひとの方がデキル人な気がするけどなあ。