やりたいことがない人はまず一日5分触れるところから始めるといいらしい
やりたいことがないなーなんて悩んでいる人多いと思います。
僕は今20代後半ですが、ものの見事にこのパターンです。
とはいえ特段悩んではいません。別にそれでいいんじゃない? 器用貧乏になりゃええじゃないか的な感覚です。
そのうちなんとかなると思っています。
なので今一生懸命足掻いている方には残念ながら何もアドバイスが出来ません。
とはいえ、最近こういう記事を多く書いてきているのでそれも少しひどいかなーと思って少し本でも紹介しようかなと思います。
中越裕史という方が書いた「天職」がわかる心理学という本です。
「天職」がわかる心理学
カウンセラーになりたいという自身の夢に気づかないフリをしながら、営業の仕事をしてきたけれど、カウンセラーになることを決意して今は「やりたいこと探し専門心理カウンセラー」として活動されているそう。
やりたいこと探し専門心理カウンセラーってなんだか名前がとっても胡散臭いですね。
本の中身としては、比較的平易な語り口で書かれていて、カウンセリングを受けているような慰め・赦しを受けている感覚にもなる内容です。
(カウンセラーが書いているのでアタリマエかもですが・・・)
自己啓発本によくある「リスクを取れ!」だとかキャリアカウンセラーがよくいう「自分のキャリアパスを考えて云々・・」というような内容ではなく、自身がカウンセラーへとキャリアチェンジした経験を元に、心理学的な内容に後ろ盾を置きつつ書かれている印象です。
それにしても、キャリアパスだとかキャリアチェンジとかそういう言葉を聞いて痒くなってしまうこの感じはなんなんでしょうね。
個人的に好意を持てた点としては、心理学の事例を出してもらえるとアカデミック(とはいえ、専門用語を散りばめている訳ではない)でわかりやすいのと、絵本や寓話を紹介しているところが読みやすかったですね。
三流でもいいと思った時、どんなことを仕事にしたいですか?
「料理人のくせに大して美味しくないじゃない」人からそう言われるのが怖くて、好きなことに踏み出せなくなるのです。
特別な才能がなければ、その仕事に就くことは出来ない。一流になれないのなら、その仕事に就くのもやめる。これって、白か黒しかない完璧主義な考え方です。心理学では、完璧主義は悩みのもととか考えます。
全体の主張として、「出来ないと思ってやらない」という恐れを克服するとやりたいことを見つけるためのエンジンがかかると語っているような気がします。
そして、そういう感情を持つのはアタリマエのことで、自分では気づいてなくても行動出来ない背景には誰もがこうした心理状況を無意識下に持っているんでしょうね。
でも、それより「やりたいことのために、努力やリスクを背負うのが嫌だから、夢を追いかけるのを最初からあきらめている」、そんな自分の弱さを認めるのは、もっともっと苦痛なことです。
心の奥底に、いままで誰にも秘密にしていた、やってみたい仕事、興味のある仕事があ るのに、その夢を叶えるための努力とリスクを背負いたくないから、やりたいことそのも のをなかったことにしている…。無意識の防衛機制のひとつ「否認」といって、人間な ら誰にでもある自然な心の働きなのです。そしてほとんどのやりたいことがわからない人 が、この「否認」の状態になっています。
一日5分でもいいから何かをやってみる
「絵を書く仕事に就きたいけど、絵の仕事に就くには才能がいるし、最低でも美大や専門学校を出てなきゃ。それにそこまでがんばれるほど本当に好きかどうかわからない」
そんな諦めモードだった人が、チラシのうらや手帳のスミに、1日5分絵を書いてみる。〜略〜久しぶりに絵を描いたら、思ったよりうまく描けないかもしれません。
「絵の仕事」とかおおごとにとらえず、まずはチラシの裏に絵を描いてみるとかそういう落書きをするところからでいいと。
というより、むしろ「それっぽっちのこと」をする努力をするべしと話します。
何日か絵を描いてみれば「やっぱり絵を描くのは楽しい」と自分の気持ちに気づくようになる。絵を描くのが楽しくなれば、もっと描きたいと思う。
だんだん欲が出てきて、もっとうまく描きたくなるようになる。そんな時「絵を習ってみようかな」なんてことが頭によぎる。
でもそれでもまだ美大とか考える必要はなくて、本屋で絵の本とか買ってちょっとだけ勉強する程度にしておく。と。
最初から大きな行動をしようとすれば、どんな人でも不安や心配事で足がすくんで結局何も行動出来なくなります。でもどんな人でも小さな行動を続けて、こころのエンジンがかかれば、自然とやる気が出て、大きな行動もできるようになります。
その最初の一歩、こころのエンジンがかかるまでが大変なのです。
これは本当にその通りですね。
至極アタリマエのことを言っているのですが、これはでも体感しないとなかなか実感しにくい部分かと思います。
例えば、別にこういう「夢」とか「やりたいこと」という話でなくても、「新規事業」「起業」も似たような話かと思っています。
銀行から融資を受けて、だとか出資を受けてだとか、そういうことを考える前に、まず一回売ってみる。そこから微調整してアジャストさせてけばいい、という考えですね。
ベンチャー界隈では、リーンスタートアップだとかMVP(minimum viable product)という言葉とセットでもよく語られます。
ガンジーの言葉に「善きことはカタツムリの速度で進む」という言葉がありますが、まさにその通りで、焦らず小さく始めることを厭わないことが大事なんだろうなと思います。
気になる方は読んでみたらいかがでしょうか。