人を口説くには結局のところ、熱意とかが重要なんじゃないかなと最近思うことがございました。
口説くと言っても、女の子を口説くとかそういうモテ男のスキルではないです。(とは言いつつ、このモテ男スピリッツも含まれてくるとはまあ思います。)
「メンバーになって欲しい」、「買って欲しい」、「力を貸して欲しい」…
色々な局面で、人を口説くことってあると思うんです。
よくあるテクニック的なものはたしかに欠かせない、けれど、受け手はもっと相手の「信念」とかそういう部分に揺り動かされるんじゃないかなと。
精神論•根性論はあまり好きではありませんが、こと「口説く」ということに関しては「根性論」もあながち間違いではないかもしれません。
「お前とやりたい!」という熱意だけで十分だったのに…
さて、僕がそう感じたときのお話を。
実は、「ライブ出ない?」って誘われたんですね。
誘ってきたのは大学時代のサークルの先輩。
「実は男の歌い手が足りてないんだよ…」
どうやら、彼女が企画しているのは、ダンサーと歌い手をたくさん集めてやるライブのよう。
まあお断りしました。
そもそも僕は歌を歌うことより、歌を教える方が好きですしね。
で、後日別の会でたまたま直接お会いすることがあり、当然また誘われました。
「いや、ほんと男の歌い手がいなくて困ってる」
うーん。
どうも心が動きませんでした。
何より、純粋に「それなら、歌える男紹介しますよ!」って気にもなりましたしね。
で、考えてみたんですが、
「お前とやりたい!」
「お前に歌って欲しい!」
と言われたら二つ返事してしまっていたような気がするんですよ。
いや、もちろんそこまでは思ってないから、そうは言ってきてないわけですけどね。笑
でも、僕を「落とす」のであれば、ウソでもそう言われていたら落ちていたと思います。
不思議なもんです。
僕にはわりかし理屈屋さんな部分もあり、筋が通っていなかったり、理由や根拠がなかったら「うん」とは言いません。
が、今回はそうしたアプローチじゃ、全く動きそうにありませんでした。
さて、
彼女としては、「私困っているの、助けて」という思いもあったと思います。
たしかに、僕も同じサークルに所属していた当時なら、「一肌脱ごう」という気持ちにもなったと思いますし、責任感とか危機感とかそういった類いの感情から「やらにゃあかんな」と協力させてもらったと思います。
し、実際当時はそうでしたしね。なんだかんだやってしまう。
この先輩に声をかけられ、最終的に折れたことは多数あります。笑
が、今回は違ったんです。
先輩も拍子抜けだったかもしれません。
「お前、いつも最後はやってくれてたやん!」と。
つまりですね、同じコミュニティや組織に属していないと全く持ってそんな気は起こらないんですね。(僕が薄情なのかもしれませんが)
同じコミュニティ内にいない人間を引きずり込むには、ストレートに相手自身へ熱意を伝えるのが一番なんじゃないでしょうか。
あるいは、やろうとする「企画」への情熱や信念を語り、相手がその企画に「腕まくりしたくなる」よう仕向けるのが手っ取り早いのかなと。
そんなことを感じた出来事でした。
ちょっとした補足
補足1:本当に口説いてくる時は聞き役に徹する
僕が「口説くのが上手いなあ」って感じる人は、大抵このパターンです。
「口説きポイント」を見抜いてそこを付いてくる。
「売れる営業マン」なんかもよくやってますが、相手の話を徹底的に聞いて、その人が心動くであろうポイントを見つける。
少し違いますが、ホストやキャバ嬢みたいな接客業の人は、このプロですよね。
お客さんは相手に何を求めるタイプなのかを見抜くと。
「話を聞いて欲しいタイプ」、「甘えたいタイプ」、「放っておいて欲しいタイプ」等々。。
補足2:初対面の場合はこの手は論外。
今回の話は、大学時代の先輩ということで、信頼関係がある程度構築されている前提でのお話でした。
ふつうのビジネスシーンとかで初対面のひとにこれやられてもウザいだけですからね。
そんなん押し売りとか下手なナンパと変わりません。
まあ、そういう意味で、「単純接触の法則」なんてのもありますけど、まずは信頼関係を築く方が大事ですよね。
testaro後記
ここまで書いてきて、なんか「謝る」という行為に近いのかなと思いました。
開口一番、「ごめん!!」って大きく謝られたら、「お、おぅ。」みたいになっちゃいますしね。
勢いも大事。
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人の問題で困っている人にとっては
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