ありませんよ。
ご利益なんて。
大神神社。
パワースポットというワードが世の中に流布するようになってからというもの、日本で一番のパワースポットとか呼ばれて取り沙汰されているのがここ大神神社です。
なにか不思議なことが起こったかというと、特になにもアリマセン。
まあそんなんアタリマエですけれどもね。
参拝なわけでそんな浮き足立っていくところでもないし、
「パワースポット」だとか「聖地」だとかそんな観光気分で行くやつが甚だおかしいわけで。
なので、そんな奴らを横目に見つつ、蔑みながら、
「こんな純粋な気持ちの持ち主である自分なら、もののけ姫のこだまのような妖精に出会うに違いない」
と、羽が生えて飛び立ってしまえるんじゃないかという浮ついた気持ちで行って参りました。
大神神社というのは変わっている、というのも…
普通の神社のよう境内に本殿を構えていないんですね。
まあこの記事にたどり着くような御仁はすでにご存知かと思いますが、三輪山という背後にある山そのものが御神体である、と。
なのでその山に向かって参拝をすると。
山に神が宿っているから、そこに拝殿を設けたのか。
はたまた拝殿を設けて背後の山に神がいると考えたのか。
そんな卵が先かゆで卵が先か的な謎は残しつつも、
山に神が宿るという古来の人びとの感性の高さに共感を覚えるわけです。
なぜなら僕も、山を見ると畏れを感じることがあるから。
それと同じ感覚を持つなんて「おぬしらもなかなかやるなー」と。
でもって、大神神社(三輪山)は日本最古の神社とされているそうで
国造りの神と言われる大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がこの三輪山に祀られることを望んだ。
というかくもありがたい伝承が古事記や日本書記にも明記されているようで、ゆえに日本最古の神社ともされています。
「大いなる物の主」ですからね。
いわば、神様界の神ですよ。ゴッド・オブ・ゴッド。
そんな大界王神さまが三輪山にご鎮座されているわけです。
三輪山登拝について
大神神社のご神体「三輪山」は、太古の昔より神さまの鎮まる神聖なお山で、禁足の山として入山が厳しく制限されてきました。
近代になり、熱心な信者の方々の要望もあり、特別に入山を許可することとなり現在に至っていますが、もちろん三輪山への登拝は「お参り」が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なることに十分留意し、敬虔な心で入山いただきます。 〜大神神社公式HPより〜
だそうで、本来は神の領域に下々の凡人どもが足を踏み入れることなんておこがましいのに、
大神神社のお偉いさん方のお慈悲により、「敬虔な心」の持ち主にだけ、おすそ分けしていると。
(転載:大神神社公式HPより)
・受付時間:9:00〜14:00
・登拝料 :300円
・下山時刻:16時まで
三輪山は奈良盆地に立つ、きれいな円錐形をした山です。
この山は、一木一草に至るまで神宿るものとして尊ばれています。
まさに八百万の神であり、アニミズム信仰の原始といっていいでしょう。
三輪山の山中には神霊が鎮まる岩が点在し、磐座(いわくら)と呼ばれているそうですが、たしかに信仰の対象となるような厳かな佇まいで鎮座しています。
そんな三輪山に入山することは「登拝」と呼ばれています。
富士登山のことを「登拝」といっていたりもしますね。
登拝は穢れを落として敬虔な気持ちを作ってから、、
ちなみに登拝口は、大神神社ではなくすぐそばの狭井神社にございます…!
(転載:大神神社公式HPより)
そこで受付(記帳)を済ませ、白いたすきを受け取りましょう。
その白いたすきが白装束の代わりとなるので、道中外すことは禁止されてます。
玉串でお祓いをし、いざ入山とあいなります。
ちなみに、登山ではないですので登って下るだけです。
アタリマエですが。なので時間はそんなかからないでしょう。
普通の登山は途中でご飯を食べたり、山頂で写真撮ったりコーヒー飲んだりとなんだかんだ余計な時間使ってますからね。
参道が長くなっただけみたいなもんです。
(大体2〜3時間とされていますが、普段歩き慣れているひとならもっと短いですし、運動不足な方はもっと時間がかかるでしょう。わりと険しい道ですし。僕は単身でしたし、普段から歩いてるので1.5時間かからず戻りました。)
大神神社(三輪山)までのアクセス
そんなこんなで大神神社までのアクセスをググるわたくし。
礼節を持って、公式ページへとポチポチと足、もとい指を進めていきます。。
(転載:大神神社公式HPより)
「ポケモンGO」の操作など歩きスマホはやめましょう
って…!
どんだけ不届き者がいるんですかい。
そんなにポケモンGOが好きですかい。
とはいえ、ポケモン、、なにが取れるんでしょう??笑
東京からのアクセスをまとめます。。
東京からむかうにはいくつか方法がありますね。
・新幹線で京都まで出て、JRで向かう
・飛行機で伊丹から向かう
(転載:大神神社公式HPより)
安く行きたいならLCCで成田〜関空というルートもありますが、空港までの往復に結構かかりますからねー、航空機のチケットだけでも早めに申し込んでおけばかなり安くなるとは思いますがね。
【羽田〜伊丹をANA・JAL便利用の場合】
羽田〜伊丹:14,000円程度(ANA便特割適用)
大阪空港駅〜三輪駅:2,000円程度
合計16,000万円程度
大体こんなところでしょうか。
【成田〜関空をLCC便利用の場合】
成田〜関空:6,500円程度(予約時期によりブレあり)
大阪空港駅〜三輪駅:1,900円程度
合計9,000〜11,000円程度
※成田までの電車賃が1,000〜3,000円上乗せ
どちらのルートでも天王寺や上本町など大阪市内に一度出て乗り換えないと奈良方面には向かえません。
個人的には、伊丹からバスで上本町に出て(640円)近鉄で桜井駅に向かうのが一番ラクかと思います。
【新幹線の場合】
東京〜京都:13,000円程度
京都駅〜三輪駅:2,000円程度
合計15,000万円程度
敬虔な心で大神神社へとむかう
東京は羽田空港から敬虔な心を練り上げてきたわたくし。
ふと、「あ、でもオレくらいのクラスになれば敬虔な心なんて瞬時に作り上げられるわ」という事実に気づき、桜井駅から歩く予定を変更し、コナン最新巻を読みながらJR線に乗り換えて三輪駅に向かいます。
僕はね、覚悟していたことがあったんです、それは…
「チョ~気持ちいねー」
「やっぱりパワースポットだねー」
「なんかマイナスイオンがでてるねー」
なんてイオン原子論、いやイオンモールとの違いすら分かっていなそうな女子供が跋扈しているであろうことを。
おまえら、すいへーりーべとおなじだとおもってねーだろうな??
だがしかし!
そう思いきや
イオンなんて横文字は知らず、電荷と習ってそうなじいさんばかりで出鼻をくじかれます。
「あぁばあさんや、負の電荷がでてるのぉ」
大神神社の参道へと向かいます。
三輪駅からなら5分程度。
途中、商店街を抜けたり出店が出ていたり、三輪そうめんが売っていたりします。
ちなみに駅から人の流れに乗ってまっすぐ大神神社方面へ向かうと一の鳥居が通れませんので気をつけましょう!
一の鳥居、参道入口は駅から反対方面ですので。。
にしてもこの夫婦常に前を歩いてるな−
少しは写らないように遠慮しろよ、とは思っても口にしません。
敬虔モードになってますからね。
そうこうしているうちに大神神社の二の鳥居へ。。
土日であっても人が多くなく、ひと安心。
少し外れた展望台からは、奈良盆地が一望出来ます。
瀬戸内海の諸島のように、こぶのような小山がポコポコと…。
一の鳥居も見えますねー。
帰りに撮った、三輪山登拝口(狭井神社)〜大神神社のまでの道のり。。
この景色をみて僕思いました…
うわ…!マイナスイオン出てるわー!
コナンを読み終えた僕は、ポケモンGOのアプリをダウンロードして帰りましたとさ。
蛇足:願いごとはするなよ、誓いを立てる場所ですよ
よくいますね、神社とかで願いごとを言うひと。
でもね、神様の気持ちになってみなさいよ。
そんなみんなの願いごと叶えている暇なんかないですわ。
だから、基本的にはお願いごとではなく「宣言」をするようにしましょう。
そうして「誓い」を立てることで、「やべ、神様に見張られている」と背筋ピン状態に出来ますので。
あと名乗りましょうね。
どこどこのなになにです。と。
それが礼儀です。
仮にですよ、少し変わった神様がいて願いを叶えてくれようとあとで思ってくれたとしても、
「はて、とはいったもののあの子はどこにいるのかぞなもし」
となってしまうのがオチです。どこの誰かもわからんやつの願いは叶えに行ってはやれませんぞなもし。