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ブレイクスルーを起こせば、人生ごぼう抜き

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ビジネス

デベロッパーに就職したいアナタが読むべき20冊


就職ランキングベスト10の常連

というわけではないけれども、100位以内には必ずすべてのプレイヤーが名を連ねているデベロッパー業界。
衣食住に関わる会社であり、有形資産を扱う会社。そして狭き門であり、高給というイメージから男性には特に人気が高いのではないでしょうか。

複雑化した不動産業界や各社の経営方針、そしてなにより都市開発という社会的インフラに携わる上で
持っておくべき知見なども多くあります。

そんなデベロッパーや不動産領域への就職・転職を考えている方、
あるいは既に働いている方にもぜひ読んでいただきたい本をまとめました。

都市計画系

沸騰都市

2008年度にNHKで放送されていた「NHKスペシャル」のドキュメンタリー企画。
その傑作ドキュメンタリーを書き下ろし書籍化したものがこの「沸騰都市」。

タイトル映像が押井守で音楽が川井憲次という攻殻機動隊感たっぷりな感じのドキュメンタリーではあるものの、都市の持つ「光」の部分、そしてその影になる「闇」の部分両方に焦点をあて、そうしたものをひっくるめて、都市の持つエネルギーそのものを肯定的に捉えるというなかなか芯のある内容。

ドバイ・ロンドン・ダッカ・イスタンブール・ヨハネスブルク・サンパウロ・シンガポール・東京という8カ国の首都を取り上げています。

国家という軛から解き放たれ、富への欲望で煮えたぎる都市というイメージが浮かんできた。
21世紀の世界経済の主役に躍り出た、そうした都市を「沸騰都市」と定義づけ、欲望、競争、矛盾、衝突などの熱が生み出す、混沌としたエネルギーを存分に描く番組は出来ないかと考えた。
〜はじめに より抜粋〜

本書では東京=TOKYOモンスターとしてまるで生き物であるかのように表現している。
国際競争力を高める、森ビル・三菱地所・三井不動産による再開発を番組内では大きく取り上げ、「増殖」と「新陳代謝」を繰り返す生命体として実にうまい言い回しと感心します。

アジア、もとい世界のなかでの東京という位置づけを意識することは不動産業界の人間にとっては避けては通れないので、ぜひ一読してもらいたい一冊。

東京はなぜ世界一の都市なのか

東京という街を世界都市経済都市としての東京と、観光都市としてのTOKYOの二面から捉えた著作。

「世界一の都市」という根拠はなんともいえないが、今でこそ当たり前になっている「観光立国」という文脈で東京の持つポテンシャルを語っている一冊です。

東京「進化」論 伸びる街・変わる街・儲かる街

証券会社で不動産アナリストを務めている増田悦佐氏による一冊。
2009年出版でやや時間は経っているものの、内容はそこまで褪せていないように思う。

昨今のwebメディアでどこの馬の骨かもわからないキュレーターがそれっぽーくふんわり書いているエリア情報とは密度が違う。

東京という街を考えるには「歴史」と「変化」というフィルターを通して見ないといけません。

セレブの街と見えている一画も1本後ろの通りに入ると庶民的な街が広がっている、そんなことも受容しているのが東京でそこに見える景色は「万華鏡のよう」と筆者は語っています。

街単体を取り上げた書籍であれば、「派手」「地味」の両面を捉えていることはよくあるものの、東京全体の総論として取り扱っている書籍では意外とそういうものが少ないので、こちらも一読しておくといいでしょう。

地活な人々―こころ豊かに地域活性化

三井不動産S&E総合研究所 編の書籍。
地域活性化という「まちおこし」の文脈でまとめられている一冊です。

不動産デベロッパーの一機関がこうした取り組みをしていることはCSR的にもかなり社会的価値があると思います。
各地に潜む資源はなんなのか、地域活性化に関するヒントが隠れています。

安藤忠雄 都市と自然

世界的建築家安藤忠雄が都市と自然をテーマにインタビューを受ける1冊。

建築とは、それ単体では存在しえないものであり、常に周囲の環境を含めて、その存在が場所にどのような作用をもたらすか、という視点で語られるべきものだと考えている

デベロッパーという会社でも、大規模な再開発案件にでも携わらない限り、単体のビル建設などが多くなることかと思います。
やもすると大局的な視点がどうしても落ちがちになってしまいます。

その建物が時間とともにどう成長していくのか、そこに訪れる人とどうのように関わっていくのか、デベロッパーが忘れてはいけない視点を再確認できる一冊。

新・都市論TOKYO

まちづくりと景観

運輸省、日本生命を経て横浜市で実際に都市計画にも携わった田村明氏の著作。

都市というものは都市機能と景観の美しさをあわせ持って初めて「都市美」として存在します。
そうした側面から「まちづくり」というものを考えたい方にはぜひ一度読んでいただきたい著作です。

東京2020計画地図

鹿島建設・三井不動産―都市再開発を演出するデベロッパー

街づくり系

世界の都心商業

都市(まち)を再生させる時代の要請に応えるUR都市機構の実行力

まちづくりと景観

まちづくりの知恵と作法

アート・デザイン・都市〈2〉六本木ヒルズ

「ビル」を街ごとプロデュース

各社

ヒルズ 挑戦する都市

森ビル・森トラスト 連戦連勝の経営

「森ビル」「森トラスト」の伝記本といっていいでしょう。

三菱地所や三井不動産というナショナルブランドではない、一族経営の会社がどのようにのし上がってきたのか。

初代の森泰吉郎の不動産事業スタートから、その子森稔と森章という兄弟がどのように経営戦略を練ってきたのか、また、どうして森章の森トラストは独自路線を進むことになったのかがわかりやすくまとまっている1冊。

日本橋室町東地区記録集

「丸の内」経済学―この街が21世紀の東京を牽引する

三菱地所の福澤武氏が地所の代表取締役を務めている際に出版した1冊。
内容としては、地所が手動してきた丸の内エリア(いわゆる大丸有エリア)の再開発についてまとめたもの。

地所や各デベロッパーがどういう思いと社会的責務を持って、街づくりを進めているかはよくわかる。
「丸の内のたそがれ」と呼ばれた時代から、ブティック街へと復権するまでの流れもよくわかる。
丸の内という立地がどれだけ優れていて、また首都の中枢機能を有しているかも痛感する、

三菱地所100年目の挑戦

丸の内の大家さん「三菱地所」

その歴史を端的にまとめた一冊。
丸の内再開発はもちろん、大失敗とされたロックフェラー社買収案件、それから今世紀最大といっていいMM21プロジェクト(みなとみらい)についてもまとめられています。

いまだ開発途中のMM21計画の章は、読み応えがあるのではないでしょうか。

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